「”郎”つながりでよろしくお願いします。」

「”郎”つながりでよろしくお願いします。」

物議を醸した東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の発言は辞任をもって決着しそうです。

オリンピック・パラリンピック大会組織委員会会長(日本)

過去の日本でのオリンピックではこの方々が務めました。

実施年 都市 会長
1964 東京 安川第五郎
1972 札幌 植村甲午郎
1998 長野 斎藤英四郎

安川第五郎は、安川電機の前身である安川電機製作所の創業者。植村甲午郎、斎藤英四郎は経団連会長(3代目、6代目)なので、財界の方です。
ちなみに、お三方とも東京帝国大学卒業。安川第五郎は工学部なので、技術畑でも有ったと思います。
それから、お名前の最後は”郎”です。森喜朗さんも”ろう”だったんですけど、字が異なったからかなぁ。

オリンピック組織委員会会長(2000年~)

2000年以降のオリンピック組織委員会会長です。

実施年 都市 会長
2000 シドニー(オーストラリア) マイケル・ナイト
2002 ソルトレイクシティ(アメリカ) ミット・ロムニー
2004 アテネ(ギリシャ) ヤナ・アンゲロプロス
2006 トリノ(イタリア) バレンチノ・カステラーニ
2008 北京(中国) 劉淇
2010 バンクーバー(カナダ) ジョン・ファーリング
2012 ロンドン(イギリス) セバスチャン・コー
2014 ソチ(ロシア) ドミトリー・チェルニシェンコ
2016 リオデジャネイロ(ブラジル) カルロス・ヌズマン
2018 平昌(韓国) 李熙範

ソルトレークシティのミット・ロムニーは、会社CEOからこの役職での成功で、マサチューセッツ州知事、合衆国大統領候補を経て、上院議員となっています。
ソチのドミトリー・チェルニシェンコも実業家。
一方、シドニーのマイケル・ナイト、アテネのヤナ・アンゲロプロス、北京の劉淇は政治家です。

ロンドンのセバスチャン・コーは、モスクワ(1980年)、ロサンゼルス(1984年)で陸上男子1500mで金メダル、800mで銀メダルを獲得したスター選手で、国会議員、現在はIOC委員。
リオオリンピックのカルロス・ヌズマンは、バレーボール選手として東京オリンピック(1964年)に出場し、IOC委員からIOC名誉委員となり、現在の職業は弁護士。

後任とされている、川淵三郎さんも前回の東京オリンピックにサッカーで出場し、しかも、アルゼンチン戦でゴールを記録しています。
そして、お名前の末尾も歴代会長と同じ”郎”ですね。
安全で最高に盛り上がる大会が開催できることを期待しています。