「自分のロングスローはどれくらい飛ぶのかなぁ?」

「自分のロングスローはどれくらい飛ぶのかなぁ?」

高校サッカー・ロングスローの多用

第99回全国高校サッカー選手権の決勝で、山梨学院(山梨)が青森山田(青森)を2-2からのPK(4-2)で下し、11大会ぶり2回目の優勝を果たしました。
戦前の予想では、青森山田が優勢だったと思います。山梨学院が早い時間に先制し、青森山田が逆転、山梨学院が追いつき、さらにPKという、なんとも劇的な展開でした。

この大会の何試合かをテレビで見たのですが、多くのチームがロングスローを多用し、得点チャンスが生まれていました。決勝の青森山田の同点弾もロングスローが起点でした。

矢のようなロングスロー

これまでに見たことがある中でダントツ一番のロングスローを投げていたのは、イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンやストークで活躍したロリー・デラップ選手(Rory John Delap/アイルランド)です。

やり投げで学生チャンピオンになったことがあったそうですが、スピード、距離、ノビと言い、群を抜いていました。

スローインのルール確認

さて、スローインのルールについてJFA/サッカー競技規則で確認しました。
第15条「スローイン」に以下のようにあります。
・競技のフィールドに面して立って、
・両足ともその一部をタッチライン上またはタッチラインの外のグラウンドにつけ、
・ボールが競技のフィールドを出た地点から、頭の後方から頭上を通して両手を用いてボールを投げなければならない。

ハンドスプリングスロー

これを満たしているのであれば、OKなので、前方展開してボールを入れるハンドスプリングスローと呼ばれる技もあります。
2012年2月24日のキリンチャレンジカップ(日本対アイスランド)でステインソール・フレイル・ソルステインソン選手(Steinþór Freyr Þorsteinsson/アイスランド)が見せたハンドスプリングスローです。

ロングスローの練習

解説の城彰二さんが、応援リーダーの内田篤人さんにロングスローを日本代表で採用しない理由を聞くと、「あそこまで飛ばない」「強さだけで無く、背筋から肩の柔軟性も必要」と飛ばすためには要素が多いことを上げていました。
また、ご自身もプロ1年目にメディシンボールを使ってロングスローの練習をしたとのことで、多少飛ぶようにはなったが、今大会で見られたような飛距離はなかなか出ないとのことでした。
私は、肩甲骨を柔らかくすることが遠くに飛ぶようになるコツと聞いたことがあります。

成長が大きいユース(高校)、ジュニアユース(中学)年代では、練習して実戦投入してくるチームが増えてくるかも知れませんね。いろんな選手のいろんな特徴を活かせることは非常に望ましいことだと感じています。
また、彼らがその飛距離を武器にし日本代表になったとき、代表でもロングスローからのゴールが見られるかも知れませんね。